屋根の葺き替え時期の目安とリフォーム費用や相場を解説!
屋根の葺き替え時期の目安とリフォーム費用や相場を解説!

屋根は24時間365日、ずっと外気にさらされています。
太陽の光を受け風や雨を受けますが、その太陽の日差しは真夏はとても厳しく、台風の時には大雨や強風にもさらされ、また寒い冬には霜や雪をかぶるなど、建物の中で一年の寒暖の差や雨や雪などの影響を一番強く受けています。
そのような天候の様々な状況を受けることで建物全体を守ってくれるのです。
しかしその分傷みや劣化も早く、住宅や建物の中でも一番早くリフォームをする場所であると言えます。

屋根リフォームの時期は屋根に使われている素材や状況によって異なってくるので、何年経過をすればリフォームをしなければいけないかということは一概には言えませんが、およその耐用年数はカラーベストやコロニアルなどスレート系なら7年から8年セメント系の瓦なら10年から15年粘土系の瓦なら20年から30年トタンなど金属系5年から8年ガルバリウム銅板なら20年から30年というところです。

これらの時期に応じて定期的にメンテナンスを行い、必要に応じて修理や塗装を続ければ雨漏りなどのひどい状況になることはないのですが、定期的な塗装だけなら耐用年数の時期か少し前に塗装をするだけでよく、その際は30坪くらいの住宅で40万円から80万円です。

メンテナンスをせずに放置すると、雨漏りが起こってきて屋根だけでなくその下にある防水シートや野地板などの腐食も進んでいる場合がありますが、そうなると葺き替え工事を行う必要が出てきます。

葺き替え工事とは?

葺き替え工事は野地板を張り替え、防水シートを敷きなおして屋根材をすべて交換するという全体的で大掛かりな工事です。
使用済みのものはすべて外して新しいものを上げるためにレッカー車を使わなければいけなかったり、雨漏りをした天井や壁などの箇所を修理するという工事もしなければならないので、費用も高額になってきます。

葺き替え工事費用の相場は30坪くらいの住宅で60万円から200万円かかることになるので、雨漏りという現象が起きてから葺き替え工事をするよりも定期的に塗装のみを続ける方が費用も安く済んで経済的でもあり、住宅を長持ちさせることができます。

屋根のリフォームには塗装、補修、カバー工法、葺き替え工事があります。

塗装工事はカラーベストやコロニアルなどのスレート系の場合に行われるメンテナンスで外壁の塗り替えと一緒にするということが多いです。
まずは高圧洗浄機などでコケや藻、こびりついた汚れを水洗いしてから鉄部や下地の調整をして錆止めのための塗装をしたうえで全体の塗装をしていきます。
この際足場を組んだり、近隣に水洗い時に汚れや塗装材料が飛び散らないように養生をする必要があります。

補修工事は瓦がずれていたり棟鈑金が浮いているなど、傷んでいる部分があるときにその状況に応じて補修をするという工事ですが、その場合も足場が必要なこともあります。

カバー工法とは既存のものを撤去することなくその上から新しく金属の素材のものをかぶせるという施工法で、塗装をするだけの時よりも劣化状態が悪く、もともとの材質の表面のコーティングがはがれて雨水が浸みこんでしまっているときなどに有効です。

屋根の工事にはこのような工事の方法がありますが、いずれにしても足場を組んだり養生をする必要があるのでその分の費用が掛かってきますが、内容によって全く異なる補修工事以外では、塗装工事が一番費用が安く済み、続いてカバー広報、葺き替え工事ということになります。

葺き替え工事のメリットと時期の目安

しかしリフォームをする際、塗装だけでは不安なので一気に葺き替え工事を行うという場合もあります。
高額になりますが、一式全部一新することで様々なメリットもあるのです。

まずは地震に対する備えができるということで、すべての材料を最新で軽量なものに変えることで住宅全体の重量を軽くすることができ、それが耐震につながるからです。
また雨漏りという現象はまだ起きていなくても目に見えないところで雨が浸みこんできていることがある可能性もあるので、そんな時は塗装工事だけで済ませるとその後の雨漏りはなくなっても、それまで浸みこんでいたところが腐食してくるということがあるので、長い目で見て住宅を守っていくなら一気に交換をすることで安心できるからです。

このように塗装工事ではなく、一度に大金が必要にはなりますが安心して長く暮らせるために葺き替え工事を選択することもあります。
その場合の時期の目安としては、スレート系なら約20年、瓦なら50年から100年くらい持つものもありますが、30年ごとくらいにメンテナンスを受け、その結果に応じて施工します。
金属系なら寿命が20年から30年ですが、一部がめくれてきたり錆が出てきたりしたら施工の時期と言えます。

トタンの場合は10年くらいの寿命でその間に定期的に塗装をすることで寿命は延びますが、塗装をしてこなければ全体的に赤みを帯びて錆びてきている時がその時期と言えます。

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