建物の外壁は、晴れた日には太陽光を浴び続け雨の日は風雨に晒され続けます。
太陽光に含まれる紫外線を浴びたり雨や風に晒され続けると、色は褪せて腐ってしまうでしょう。
外観を損ねるだけではなく、建物の寿命や資産価値にも関わってくるので定期的にケアをしなければいけません。
外壁に施されている塗装は、外観を美しく保つだけではなく太陽光や夫婦から保護する目的もあります。
剥がれたりひび割れすると建材の内部にまで紫外線や雨・風が当たってしまいますから、定期的にリフォームをして塗り替えなければいけません。
一般的に塗り替えは、専門の業者に依頼します。
素人でもやろうと思えばできますが、かなり難しく仕上がりも綺麗にできません。
建物をしっかりと守り抜くためには、専門の知識を持ち技術レベルの高いプロに任せるのが一番です。
専門業者に依頼すれば、まずは建物の調査を行いそれから作業を開始します。
作業では下塗り・中塗り・上塗りの三段階があり、それぞれで役割が違います。
一般的には直接一度か二度塗れば問題ないと思いがちですが、それぞれに目的と役割があり重要なポイントです。
三段階にわけて丁寧に塗っていくことで、古い建物も新築同然に生まれ変わり紫外線や雨風からも守れるようになります。
下塗り
業者の作業員が始めに丁寧に下塗りをする理由は、下地との接着効果を高めるためです。
直接外壁の上に色の付いた塗料を塗っても、定着せず短期間で剥げ落ちてしまいます。
塗料の耐用年数も大きく下回ってしまうので、まずは丁寧に下塗りをしてから次の工程に移らなければいけません。
下塗りをするときにもすぐに塗料を塗るのではなく、最初に下地を調整しなければいけません。
見た目は綺麗でも壁には小さなゴミや埃が付着しており、そのような状態で塗料を塗っても定着しなくなります。
ひび割れや欠損も最初の段階で補修しておく必要がありますから、まずは水洗いで丁寧に洗浄し劣化した貨車を修正してから塗料を塗り始めます。
下地に使用する塗料は、基本的にリフォームで使用するものと同じではありません。
壁面の状態を確認しながら白や透明の塗料を、全体に塗っていきます。
下地に白や透明の塗料を塗ることにより、上塗りしたときも美しくなります。
また元々の色と違うカラーを選択した場合、その上から直接塗っても透けてしまい隠すことができません。
隠すためには何度も塗り重ねなければいけないので、その結果リフォーム全体のコストも膨らんでしまいます。
前回の色を隠すためには、一旦白で塗ってから今回選択したカラーを塗ることによって、透けをなくして仕上がりも美しくすることが可能です。
仕上がりに大きく関わってくる部分なので、下塗りはリフォームで非常に重要なポイントです。
中塗り
下塗りと上塗りの間に行われる中塗りは、平滑な下地を作り上から塗る塗料を補強するために行われています。
使用する塗料は前回の工程とは異なり、上塗りで使うものと同じです。
一般的には中塗りをしただけで美しく見えるので、これでリフォームは完成だと思うかもしれません。
しかしよく見ると塗装にムラがあり、中塗りだけで終わってしまうと仕上がりが美しいとは言えないでしょう。
新築同然のムラがない綺麗な塗装にするためには、上からもう一度塗る必要があります。
上塗り
最後の工程が上塗りで、丁寧に塗っていくことにより塗装のムラを消して厚みをつけることができます。
ムラがなくなれば仕上がりは美しくなり、古い建物でも新築同然の見た目に生まれ変わるでしょう。
また規定のないの希釈量で2度塗ることによって、外壁に十分な厚みがつきます。
塗膜が薄いと塗料が持つ本来の性能を十分に発揮できず、性能が低下することになりかねません。
具体的には断熱性や遮熱性が高いとされる塗料でも、十分な厚みがないと塗膜を突き破り外壁にダメージを与えてしまいます。
耐久性にも大きく関わってきますから、塗膜が薄いと耐用年数も短くなってしまうでしょう。
十分な性能を発揮して快適な居住空間を作り、建物の寿命を延ばすためにも丁寧に厚みを付ける工程は重要です。
3回塗装が一般的
このように外壁のリフォームでは、3回は塗装作業を繰り返すのが一般的です。
そのためそれぞれの工程の間では十分な乾燥時間が必要なり、乾ききってから作業をしないと仕上がりにも影響します。
単純に繰り返し塗っていけば良いというものではないので、十分な乾燥時間を確保するためある程度の日数がかかるのは仕方がありません。
業者によっては中塗りという言葉は使わず、上塗りを2回すると呼ぶこともありますが基本的な工程は同じです。
悪質な業者はそれぞれの工程を適当に進めたり、乾燥時間を確保せず作業を進めようとします。
綺麗に塗装してもらいムラのない美しい色をした建物に生まれ変わらせるためにも、優良業者を選ぶようにして下さい。
優良な業者はそれぞれの重要性を理解し丁寧に作業するので、建物を美しく生まれ変わらせることができます。