外壁塗装に足場は必要?足場の種類や費用・相場を徹底解説!
外壁塗装に足場は必要?足場の種類や費用・相場を徹底解説!

くさび(ビケ)足場の特徴

普通の住宅ではサイディングの壁を利用していたり、モルタルの壁を利用しているもの、塗り壁の状態で壁を作っているものまで存在しています。
このような住宅の場合、経年劣化によって外壁の状態が悪化してしまうことが多く、数年に一度の外壁塗装をリフォームで行うことが肝心です。

外壁塗装のリフォームでは利用する塗料選びも肝心ですが、その前に見積書を発行してもらえば分かるように、必ず足場代というものが必要です。

足場には数々の種類がありますが、現在では一般的に利用されているものではビケ足場があります。
このタイプの足場は作業者が歩行するスペースを金属製のプレートを用いる方法になり、安定した状態で作業を行うことはできる特徴があります。

幅が比較的広めに設定されている足場になるので、自由に歩行することができること以外にも、安全に作業をすることにも最適です。

外壁塗装のリフォームを行う際には、複数の道具類を持って作業する場面もありますが、ビケ足場の場合では道具類を足もとに置いて作業できることも大きな特徴です。

外壁塗装を行う際には欠かせない足場になりますが、気になる内容は価格の相場です。
ビケ足場の価格費用の相場については、1平方メートルで1,000円から1,200円と把握することができます。

勿論ですが住宅の面積や外周によって大きく差が生じるものですが、一般的な戸建て住宅で工事をする際には、約12万円から15万円が価格相場になります。
外壁塗装のリフォームでは60万円から100万円程度の費用が掛かってしまうことになり、見積書でも足場代を明確に記載していることが普通です。

ビケ足場は主流の足場になるので、この費用については住宅の面積で決まりというものがあるので事前に価格相場を把握してから契約を結ぶことが良い方法です。
一般的な戸建て住宅の例では12万円から数万円の上乗せ程度であれば殆どのケースで問題ないと判断することができます。
安全で綺麗な作業を行うには欠かせない足場になるのでこの点にも留意することが必要です。

わく組足場の特徴

マイホームを購入したり、注文住宅を建ててある程度年数が経過すると気になり始めるのが外壁や屋根の塗装面の防水性です。
一般的なサイディングやカラーベストの塗り替え時期は10年が目安とされていますが、日当たりや立地条件などによりそれよりも前に防水性が失われている事もある為10年はあくまで目安です。

壁や屋根の防水性が失われてしまうと屋根材や外壁が水分を吸収してしまいます。
水分を吸収してしまうと家の中が湿気てしまったり、結露の原因やカビなどの原因になってしまうだけでなく、酷い場合には雨漏りし始めたり、水分を吸収した屋根材や壁材が冬に凍ってしまい、ヒビが入ったり割れてしまう事もあります。
割れてしまうとそこから水が浸入してしまい下地を傷めてしまいます。

そうなる前に早めにしておきたいのがリフォームで、早めに工事をする事で補修箇所が少なく、壁や屋根の下地も傷める事なく工事を行う事が出来ます。
外壁リフォームや屋根工事を行うのに必要なのがわく組足場で、このわく組足場を先行で組まないと外壁塗装のリフォームは出来ません。

わく組足場の特徴は組みやすさで、他の足場に比べて施工時間が短く、費用もマンションなどに使用する足場などに比べ非常にリーズナブルです。
長さや幅も違う物があるので組み合わせる事で様々な建物に対応することが出来、単管などを組み合わせる事で様々な形にも対応できます。

この足場の役割は単に作業しやすくする為だけでなく、外側にネットを張る事で工事の際に出る埃の飛散を防いだり、材料の飛来防止や作業員の安全の確保などがあり、手すり部分に作業員が安全帯を引っ掛ける事で転落防止になります。

リフォーム時に価格や相場が気になる場合、一つの業者に絞って見積もりを取るのではなく複数の業者から見積を取ったり、話を聞いてみる事でおのずと相場は分ってきます。複数の業者から自分の理想の業者を見つけて納得のリフォームが出来るはずです。

単管ブラケット組足場の特徴

2階建て住宅などの外壁塗装リフォームを行う際は高所で作業を行わなければならないため、作業前に職人が作業するための足場を組む必要があります。
2階建て住宅のように低層の建物であれば、パイプ(単管)を組み合わせた「単管ブラケット組足場」と呼ばれる足場が使用されるケースがあります。
これは1本のパイプを支柱にして、ブラケットと呼ばれる移動用の板を横に渡して職人が移動する方法です。

以前は「単管足場」と呼ばれる足場が多く使用されていました。
この方法だと、作業員は1本のパイプの上に立って作業をしなければなりません。
単管足場はパイプを簡単に繋ぎ合わせるだけで簡単に組めるので、塗装職人が自分で設置する場合もあります。

これに対して「単管ブラケット組足場」であれば作業員は固定された板の上で作業をすることができるので、単管足場よりもバランスを取りやすくなります。
単管足場は費用が安くて組み立てと解体が簡単であるという利点がありますが、安全性に問題があるので現在はほとんど使用されていません。

「単管ブラケット組足場」の最大の特徴は、作業員が安定した場所で作業ができて安全性が高いことです。
ただし「単管ブラケット組足場」はパイプやブラケットの部分を全てボルトで固定しなければならないので、組み立て・解体に時間がかかり、費用が高くなってしまうというデメリットがあります。

「単管ブラケット組足場」の費用の相場ですが、1平方メートルあたり700円~1,000円くらいです。
30坪程度の一般的な2階建て住宅で「単管ブラケット組足場」を組むための価格は、飛散防止ネットを含めて15~20万円程度となります。

外壁塗装の費用は100~200万円なので、工事全体の価格の1~2割程度が足場を組むための費用に充てられると考えることができます。
外壁塗装の見積りを依頼する場合には、足場代の費用をきちんと確認するようにしましょう。無料と記されている場合は、他の部分に含まれて隠されていることが考えられるので注意が必要です。

単管足場の特徴

外壁塗装をする際には、必ず建物を囲うように足場を設置することが必要です。
普通の一軒家を例にした場合では、楔式を利用することが多いもので、このタイプの足場は平らで歩行するスペースが十分に確保されているので、安定した作業を行えるものです。
しかし、土地面積が狭く近隣の住宅との境界部分が短い場合では、楔式は使えないことが多く、対策方法では単管足場を利用することが行われています。

単管足場の特徴はシンプルな単管パイプを接合して作られているもので、2本の単管で歩行する場所を確保しているものです。
平らな足場ではないので、外壁リフォームをする際には不安定な立ち位置で作業を行う必要性があります。
2本の単管の上を渡り歩くことになるので、塗料を手塗りするような外壁リフォームでは塗料の缶を下に置くことが難しいことも特徴です。
狭い場所で作業をするには最も向いている足場として利用することができますが、スペースに余裕のある住宅では現在では使われることが少ない足場でもあります。

価格相場については住宅によって違いはありますが、一般的な住宅を例にすると1平方メートル当たりで700円から1,000円程度になることが基本です。
普通の戸建て住宅では大よそ10万円前後になることが多く、普通に使われている楔式と比較をした際には工事費用を安くすることができる足場です。
安さを求めるならば最適な足場になりますが、実際に外壁塗装のリフォームを行う方にとっては安定した足場として利用できるものではないので、土地に余裕のある場合では避けることが一般的です。

近隣とのスペースが狭い場合では、かなり効果的に利用できるもので、実際に首都圏や大都市にある住宅街や商業ビルの外壁塗装のリフォームを行う際にも活用されていることは事実です。
普通の戸建て住宅であれば、10万円前後の費用で済ませることができるので、高い価格の塗料をリフォームに使ったとしても負担を減らすことに向いている一面はあります。

脚立足場の特徴

外壁塗装では、現場や目的に合わせて足場を選んだり使い分けています。
脚立足場もその内の1つで、リフォーム現場でも用いられることがあります。

脚立足場の特徴は、脚立を横に等間隔で並べ、その上に床材を置いて緊結を行う点です。
緊結に使用するのは上部で柔軟性のあるゴムバンドで、これがお互いを結び付けて足場となります。

数ある足場の中でも、脚立足場は簡易的なタイプですから、本格的なリフォーム作業では選ばれないでしょう。
その代わりとして、限られた範囲の作業においては早く組み立てられたり、工事が速やかに始められるメリットがあります。
つまり、組み立てが簡単なことがメリットで、工事のスピードアップや撤収の早さにも繋がります。

反対に、脚立と床材をゴムバンドで緊結するだけですから、何かの拍子に倒れたり壊れてしまうリスクが潜みます。
高い足場の作業には向きませんし、周囲に人通りがあれば落下物の危険があるので、そういった状況を踏まえて選択することが必要になるでしょう。

脚立足場の相場価格は、2メートル程度の高さの場合だと、1平方メートルあたり350円から400円ほどです。
地域やリフォームの規模、作業内容によってはこの価格を越えることもあるでしょうが、大抵はこの位の金額に収まります。
仮にもし、見積もりを出してもらい相場を越える費用が提示された時は、内訳について尋ねた方が良いでしょう。

1平方メートルで単価が800円から1千円に達するのは、いわゆるくさび足場や枠組足場などです。
これらは1千円を越えることもざらなので、脚立足場と比べて高額な請求が行なわれても不思議ではないです。

脚立足場は、足場を組まない無足場工法に比べればやや高めですが、それでも低単価が売りなので高額請求はあり得ないといえます。
低い作業場や小範囲に限定されるものの、早く安くリフォームが済ませられますから、費用を節約したい場合の現実的な選択肢になります。

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