外壁塗装で壁の種類は?種類や耐用年数、費用・相場を徹底解説!
外壁塗装で壁の種類は?種類や耐用年数、費用・相場を徹底解説!

窯業サイディングの特徴

サイディング外壁は板状壁材を貼り付けていく方法で使用する壁材が使用されています。
モルタルと異なり、板状になった壁材を貼り付けていくというシンプルな方法であるため、施工には時間がかからず、工費や材料費といった費用などの点でリーズナブルというメリットがあります。

サイディングには窯業系のレンガが用いられた窯業サイディングやコンクリートなどが素材に用いられたものなどがあります。
窯業サイディングは火に強いという特徴があり、手軽に用いることができる防火壁材としても活用されているのです。

一方、窯業サイディングは板材を貼り付けていくという方法であるため、どうしても隙間ができます。
その部分を埋めるため、シーリング剤等を用いますが、時間が経つとそうしたすきま部分の素材が劣化し定期易くなるということがあり、7年くらいするとこれらの劣化した部分をメンテナンスする必要性があります。
もし、こうした劣化を放置してしまうと外壁が傷んでくるようになるのです。
さらに、耐用年数についてはモルタル素材の外壁と比較すると短いという点などもあり、塗装の劣化についてはきちんと対処していくことが必要とされています。
リフォームの機会や定期的なメンテナンスなどできちんと劣化を補強していくことでサイディングボードを十分に長く使用することができます。

窯業系サイディングの価格はデザインや機能などによって異なってきますが、デザイン性が高いものや機能面で優れているものほど価格は高くなっていく傾向があります。
平均的な相場としては、1平方メートルあたりで3000円くらいから15,000円くらいのものが多いといわれています。
そのため、相場は大体1万円くらいといえます。

このように、サイディングは工場で生産された材料を壁に貼り付けていくという施工方法で取り付けることができる外壁素材です。
その特徴として火に強いという点が挙げられ、工事期間も短くなるという点などもあります。

金属サイディングの特徴

金属サイディングは金属板に柄付けを行い、断熱効果を持つ裏打ち材で構成されているのが特徴です。
一般的な塗装と比べてむらが生じにくく、軽量かつ断熱性が上げやすいので、外壁に幅広く用いられ始めています。

住宅の省エネ性能が重視される昨今においては、現実的なリフォーム方法と捉えられている傾向です。
冬は暖かく、夏は冷房の効率が上がり涼しくなるので、金属サイディングは室内環境そのものを改善できる外壁材です。
軽量で施工しやすいですから、工期が短くなるという嬉しいメリットもあります。

外壁材は、素材の種類で割れたり凍害に遭いますが、金属サイディングは耐久性に優れこれらの心配がないです。
色あせしにくい特徴も合わせもちますから、長いスケールで長期的に美しさが保てます。
簡単に汚れが落ちる、そういった魅力的な機能性も備えるので、まさに塗装の枠を越えた魅力的な外壁の選択肢でしょう。

気になるのは価格ですが、1平方メートルあたり4千円から8千円あたりが相場で、これに外壁の面積を加えたものが費用の合計となります。
金額的にはローコストですし、リフォームの負担を軽減してくれますから、外壁が傷んだら金属サイディングも比較・検討の候補に加えてみることをおすすめします。

寿命は金属素材に左右されますが、大体10年で張替えやシーリング材の交換が必要です。
定期的にクリーニングを行えば、その分寿命が延ばせるので、メンテナンスを含めて維持費を考慮することが大切です。
クリーニングは田園地帯だと年に1回、市街地であれば半年に1回が目安になります。
工業地帯は汚染され劣化が早まりますから、1年に3回は汚れを落としたいところです。

金属サイディングにとって、海岸地帯は劣化が促進されやすい環境なので、シーズンごとに計4回は綺麗にするのがおすすめです。
施工が簡単ということは、再リフォームが容易な利点にも繋がるので、今後を含めて選びやすく維持も簡単な外壁材だといえます。

樹脂サイディングの特徴

外壁塗装が劣化してきた場合、再塗装することだけが手ではありません。
サイディングボードで囲んでしまうという方法もあります。
そうすることで外観が綺麗になるのはもちろんのこと、2重壁となるので高い断熱効果を期待することができるというメリットもあります。

サイディングにはいくつかの種類がありますが、耐久性の高さという点では樹脂サイディングがおすすめです。
塩化ビニール樹脂でつくられたサイディングボードで、非常に軽くて耐久性があるという特徴があります。
日本ではまだあまり見かけませんが、アメリカやカナダではかなり普及が進んでいます。

樹脂サイディングの魅力を挙げると、腐食やひび割れに強く、非常に軽い素材であるため建物への負担が少ないということがあります。
リフォームの際には直接既存の壁に貼り付けても大丈夫です。
また、ボード自体が塗装されており色褪せや変色が起こりにくいことや、ボード自体30年余りもの耐用年数があるため、一度樹脂サイディングを行えば塗り替えの必要がなくなることなども挙げることができるでしょう。
さらに耐火性や耐凍結性などもあります。

樹脂サイディングの価格相場は、約30坪なら150万円〜300万円です。
窯業系サイディングよりも50%程度割高ですが、メンテナンス費用がかからないため、トータルでは安上がりになるでしょう。
業者によっても費用は異なるので、複数の業者から見積もりをとって比較することが大切です。
なお、モルタル外壁の上に直接貼り付ける場合は費用は安くなりますが、モルタル外壁を撤去しなければならない場合は高くなります。

樹脂サイディングは素材としては大変魅力なのですが、日本での普及率がわずか1~2%ということもあって、デザインが少ないのが残念な点です。
デザインによって家の外観の雰囲気が大きく変わってしまうので、気に入ったデザインがない場合は、無理に行わないで違う方法も考えてみるのが良いでしょう。

モルタルの特徴

リフォームで外壁塗装をする際にモルタルという素材を選べることがありますが、それっていったいどんな素材か気になるという人は居ますよね。
そこで特徴や価格などの説明をまとめさせていただきました。

まずモルタルというのは水とセメントと砂が混ざってできた外壁になります。
昔はこの素材を使っていた家がとても多かったのですが、現在は他にも色々な種類が増えたので以前に比べて少なくなってきています。
現在の新築の家では中々使われることが少なくなってきましたが、モルタル特有の雰囲気が好きだという人もたくさん居ます。
少なくなったと言っても今でも人気のある外壁材ですよ。

モルタルの特徴として、セメントが入っているのでとても頑丈な仕上がりになります。
なので耐震性や耐熱性が他に比べて優れていますので地震や火事の時など助かります。
それに加えてモルタルは繋ぎ目がないので仕上がりがとてもきれいです。

逆にデメリットとしては防水性に関しては少し低い点です。
段々劣化してくと防水性がなくなり、素材が水分を含んで建物にまで及ぶことがあります。
もちろん定期的なメンテナンスをしていればこんなことにはならないので大丈夫です。
メンテナンスは10年に1回は必要です。
特にモルタルはひび割れが起こることが多いのでその都度修理をしてもらうのが良いです。
きちんとメンテナンスをしておけば平均30年は持つと言われています。
業者の腕次第では上手く行けば半永久に持つことが可能です。

そんなモルタルの費用の相場はいくらぐらいかと言うと、約60万円から100万円はかかります。
塗料のグレード価格の違いや壁の劣化具合などにもよりますがだいたいこの程度の費用は必要になります。

そこまでものすごく高いというわけでもないので、モルタルをリフォームする際に候補に選ぶのはいかがでしょうか。
昔ながらなので定番感があり安心できる素材ですし、家をしっかり守る外壁素材としては優秀です。

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