外壁リフォームを依頼するにあたって、専門家ではないからこそ知っておくべき基礎知識はいくつもあります。
トラブルになるのを防ぐためにも、最初にポイントとなることを学んでおきましょう。
トラブルになりやすいことの第一として費用のことがあります。
どこにお金が使われるのかというと、まず材料費です。
塗装をするのには塗料が必要になりますし、建物の塗らない部分や周囲に飛散しないように養生シートやネットを設置する必要があります。
ボードが破損していたり雨樋が壊れていたりするときには、隙間を埋めたり交換したりする必要も出てきます。
これは外壁リフォームをするのにあたって必要不可欠な部分です。
それから建物は二階や屋根の近くなど高いところも作業を行わなければいけませんから、その作業をするための足場を組む必要があります。
足場を組む費用は、面積で計算することになりますからおおよその相場を調べておけば過剰に請求される心配もなくなります。
業者によっては、この足場代を無料と話を持ちかけてきます。
でもそれは足場代として請求するのではなく、他の料金を高くして釣り合いを取ることがほとんどですから信用するべきではありません。
作業をする職人の日当、つまり人件費ですが、これは状況によって変わってきます。
作業をする日数によっても増減してきますし、経験によっても日当が変わってきます。
節約をしたいということであれば、人件費は削りやすいところですが、アルバイトのような職人と熟練の職人とでは日当だけでなく仕上がりも変わります。
無駄な作業も少ないので、結果的に工事の日数を短縮する事もできます。
あとは運営費で材料を運び込む運送費や事務手数料など細かい雑費がここに含まれます。
外壁リフォームをするにあたって、運営費はよくわかりにくいかもしれませんが、見積もりでこの内訳をしっかりと明かしてくれる業者かどうかが業者選びのポイントになります。
一般的にこれらの費用の割合ですが、材料費は20%で、足場代も20%、人件費と運営費は30%ずつといわれています。これらのことを踏まえて、費用を抑えてもらうときにどこを削っているのか、といったことをよく理解しなければいけません。
外壁リフォームをするにあたって、他に気になる点といえば工期がどのくらいになるのか、音や臭いが周囲に伝わるのかといったことがあります。
工期については、建物の大きさによって異なりますが、目安としては1ヶ月位と考えておきましょう。
音や臭いについては、内部の壁や柱などを壊すわけではないので、そこまで大きいものではありません。
しかし、足場を組むときの金属音や壁を高圧洗浄で綺麗にするときの発電機の音などは周囲の住民に迷惑をかけることになります。
塗料については塗料用シンナーで油性塗料を薄めることが臭いの原因です。
そこで水性塗料を選ぶことで、臭いを抑えることができます。
耐久水ということでは油性塗料のほうが強いですが、水性塗料も性能が向上しているのでそれなりに耐久性があります。
費用はもちろんですが、費用に直結する工期や、近隣住民にも影響する音や臭いについても知っておくとよいです。
リフォームをうまく進めるためには、業者の方とのコミュニケーションが大切になります。
完全に丸投げするのではなく、基礎知識を手に入れポイントをおさえたコミュニケーションをできるようにしておきましょう。