建物は長く使用していると塗装が劣化して、雨漏りなどの原因になってしまいます。
そのため定期的に塗装をし直すことが重要で、それは塗料の種類によって塗り替え目安の年数が違います。
また色選びも重要であり、どのようなものを選べばいいかしっかりと把握しておくことが大事です。
その際には工事の流れも知っておくと、実際に依頼したときに安心して任せることができます。
色選びについてまず考えたいものが、近隣の住宅と合わせて調和させたいのか反対に目立つようにしたいのかによって選ぶことが大事です。
近隣の家と合わせるのであれば落ち着いた色になることが多く、個性を出すことはできませんが周りに溶け込ませることができるので違和感がありません。
一方で目立つように派手は色にすると個性を出すことはできますが、周りから浮いた感じになってしまいます。
さらに一つだけ色合いが違うと目立ちすぎてしまいイメージが悪くなることもあるので、そういったことも踏まえて選ぶようにすることが大事です。
塗料の種類ですが様々あり、それによって耐用年数や性質が違うだけでなく値段も異なるので注意が必要です。
まず安価なものにはアクリル性のものやウレタン製のものがありますが、耐用年数は短くなっています。
そのためこまめに塗り替える必要があり、手間がかかるだけでなく結果的に高額になってしまうこともありあまり使われることはありません。
しかしこまめに塗り替えをして、外壁の色を変えたいという人には向いています。
中間くらいの値段の物にはシリコン性のものがあり、耐用年数もそこそこ長いです。
値段もそこまで高くなく耐用年数もそれなりにあるので、人気がある塗料の一つです。
迷った場合にはこの塗料を選んでおけば、概ね間違いはありません。
また高価かな物にはフッ素性のものがあり、これは耐用年数もさらに長いです。
基本的に扱われるのはこれらの種類が多いですが、このほかにも種類はあるので、しっかりと吟味することが大切です。
工事の流れとしてはまず足場を組み、水や塗料が周囲に飛び散らないようにネットのようなもので覆います。
その後は高圧洗浄機などで外壁の汚れを取り、塗りやすくしていきます。
水が乾かないうちは作業ができないので、乾燥させてから次の工程に移るのでその点も大事です。
乾いたらコーキング処理などの下地処理を行い養生します。
そして塗装に入っていくわけですが、こちらは三度塗りをすることになります。
はじめ下塗りをして塗料が密着しやすくして、中塗り上塗りと続きます。
これらは乾いてから次の工程に移るので、基本的にそれぞれで一日かけて塗っていく形です。
その後は付帯部の塗装を行い、屋根に移っていきます。
最後に養生を取り除き、業者の確認が終われば施主が一緒に確認を行い最後の点検を行います。
そこで大丈夫であれば足場を解体して、工事は終了となるので大まかな流れは覚えておくことがとても大事です。
外壁塗装においては、色と塗装の種類が重要なポイントになります。
塗装の種類によっては耐用年数や費用も変わってきますし、色においても好きな色というだけでなく、近隣住宅とのバランスを考えるのもポイントですね。
知識不足で好きな色を押してしまったために、周りから浮いてしまったり、費用も高くなってしまってあとから後悔するといったことがないように、しっかりと基礎知識を勉強しておきましょう。