屋根の塗装としてシリコンは非常に人気がありますので、リフォームなどでもよく利用されています。
主成分である合成樹脂がシリコン系樹脂でできた塗料のことを指していて、シリコン樹脂とはケイ素を核としたシロキサン結合を持つ無機化合物でとても安定しているのが大きな特徴です。
種類別に見ると、水性の場合には高光沢で防かびに優れ、環境にも優しいのがメリットとなっています。
耐久性にも優れていますので、屋根だけでなく外壁用としても重宝されます。
油性の場合も高光沢で耐久性に優れており、雨水に強いのも見逃せません。
耐用年数が長くてコストパフォーマンスは抜群ですので、選ばれるのにも納得です。
具体的には耐用年数が8~15年となっていて、他の塗料と比較しても非常に優れています。
他にも、約600度に耐える高耐熱性があり、耐水性にも問題ありません。
汚れを寄せ付けない特性を持ちますので、屋根のように外的な影響を受けやすい部分に最適だと言われており、美しい光沢は長持ちします。
美しさが長持ちするということを重視する人も非常に多いので、その点でもシリコン系は選ばれています。
一度塗れば短い周期で塗り直しをしなくて済むという点も見逃せないポイントになっていて、アクリルやウレタンと比べると高く見えたとしても長い目で見るとお得だということも魅力の一つです。
このように総合的に考えても優れている塗料ですので、迷ったらシリコン系を選ぶと良いかもしれません。
相場を調べてみると、屋根トタンのシリコン系塗料の平米単価の相場価格は1,800円から2,200円となっていて、屋根コロニアルの場合には1,800円から2,500円です。
また、屋根瓦は2,300円から2,500円ですので、素材ごとに少し異なることを覚えておきましょう。
費用を考えるのならやはりシリコン系は非常にお手頃であり、耐久性も申し分ありませんので、比較すると選びたくなります。
屋根塗装に使われるセラミックシリコン塗料は従来の水性塗料よりも優れた耐久性や低汚染機能を持つことから、リフォーム後長期にわたってきれいな状態の屋根を保つことが可能です。
セラミックシリコン塗料は超耐久性コーティング材として重宝されているシリコン系樹脂にセラミック成分を組み合わせたセラミックシリコン樹脂をバインダーにしていることから、耐熱性や耐候性が高いシロキサン結合による強力な塗膜の形成を実現しています。
シロキサン結合を持った架橋塗膜はポリマーを劣化させる原因となる湿気や紫外線に対して高い抵抗性を持っており、リフォーム後の屋根を長期間保護する耐久性の良さを持ち、排気ガスや粉じんといった空気中の汚れを寄せ付けない低汚染性も有するのも特徴です。
さらに防カビ性や防藻性にも優れていることで、カビや藻などの繁殖を防いで微生物に由来する屋根の劣化を防ぎ、衛生面でも安心できる状態を保つことができます。
遮熱性にも優れていることから夏の直射日光による熱気を低減させられる機能も期待でき、防水性にも優れていることで長年の風雨などで生じる劣化を低減させることも可能になっています。
水性塗料ということで作業中の溶剤による中毒や火災発生のリスクが少ないという安全性の高さでも人気が高い塗料です。
従来のポリウレタン樹脂系塗料やアクリル樹脂系塗料と比較して高い耐久性を持つことから、長い目でみた場合のメンテナンスにかけるコストを抑えることが可能というメリットもあります。
価格は1平方メートルあたり約2000円前後から3500円ほどが相場とされ、住宅のある地域の気候風土や塗り方など工法の違いによっても全体にかかる費用が変わってきます。
屋根の面積でも違ってきますが、全体としては35万円前後から50万円近くの費用がかかるとされています。
耐用年数は12年から15年とされることから、セラミックシリコンはコストパフォーマンスの良さでも人気を集めている塗料です。
屋根塗装のリフォームをする際に雨風を凌ぐことができる屋根はできるだけ耐久性があった方が安心できます。
その耐久性の高さで特に人気を集めているのがフッ素系塗料です。
今主流のシリコン塗料よりもワンランク上のグレードになっていて、価格は高いですが耐久性がかなり高くなっていて耐用年数はだいたい15年から20年くらいとなっています。
耐久性の他にも親水性に優れていることによって汚れにくいとか防水性に優れているなどの特徴があります。
ですが、その分相場は他の塗装よりも価格は高くなっています。
このフッ素系塗料は、主に大型の建物や橋などに使用されることが多い塗料です。
ですが最近では、一般住宅にも使用されるようになってきています。
ただし一般の住宅においては、屋根など限られた箇所にフッ素系が使用されることが多いです。
屋根は外壁とは違って太陽光や雨の影響を大きいためそれだけ劣化も早くなります。
そのため外壁はシリコン系やウレタン系にして、屋根だけはフッ素系にするというのがベストな選択であります。
屋根は外壁より面積が小さいことから高価であるフッ素系にしても塗り替えの費用を抑えることができます。
つまり外壁よりも屋根が先に劣化していくため耐久性があるフッ素系にしておくことによりシリコン系やウレタン系で塗った外壁と屋根の劣化速度を揃えられます。
それによって、両方とも塗り替えのタイミングを揃えることが可能です。
それぞれ別々に行うと足場を組む費用などが各々にかかってきますので、その分費用もかかってしまいます。
両方一度に行うことでトータル費用を抑えることができます。
最後にフッ素系塗料の価格の相場を紹介しておきます。
1平米あたり3500円前後が相場となります。ちなみにシリコン系の場合には1平米あたり2200円前後であり、ウレタン系の場合には1平米あたり1500円となっています。
この価格相場からも分かるようにフッ素系は高いです。
スレート瓦拭きの2階建ての2階に住んでいる方は夏の太陽の日で屋根が焼けて熱いと感じていると思います。
スレート瓦の塗装は指定がない限り一般的な塗料が使われており、熱を遮断することなく家の中に熱を侵入させます。
従いまともに受ける2階は相当に暑くなります。
こんな暑さで困っている方には遮熱効果のある塗料を使用して再塗装することをお勧めします。
屋根のリフォームにもなります。
遮熱塗料の特徴は名前の通り熱をブロックし熱の侵入を防ぐと同時に塗料が熱を持たないので屋根が暑くなることがありませんので、家の中が暑くなることを防止できるのが大きな特徴です。
また、塗装することでスレート瓦の耐久性がアップしますのでリフォームとしては最適です。
塗装する際はどの程度の遮熱効果があるかを業者にきちんと確かめて、自分で理解してください。
塗装した後でこんなはずではなかったと後悔しないようにします。
場所が高所となりますので再度となると2回施工することになりますのでそれ相応に費用も掛かります。
工事を施工する時期は夏場のからっとした時期にするのが水、塗料の乾きも早く遮熱効果も体感できるのでお勧めです。冬場のように低温状態ですと渇きが遅く雨でも降られると通常は7~8年の耐用年数がガクッと落ちますので施工業者の方と良く相談して決めます。
できれば全部お任せではなく工事中に何度か状況を確認してください。足場を外されたら2度と見られませんので良かったのかどうかの判断ができません。
塗装に当たっては足場の設置が義務付けられていますので塗装工事以外の費用も価格に含まれてきます。
工事費用は建坪25坪程度でジェット水洗い、2回塗りで相場的には70~80万円程度掛かりますが、小さな工務店のような施工業者によっては案外小回りが利いて低価格になることが多いです。
また、はけ塗りとなるので塗料も大手業者に比べると厚くなる傾向です。
尚、足場代が家の外周全面となることから比較的に大きなウエートを占めますので、リフォームついでに家の外壁塗装も併せて工事すると足場代が1回分安くなりますので非常にお得です。
屋根塗装の断熱塗料の特徴は、太陽光の中の熱の元となる赤外線やその他の成分を遮断し家の中に熱が伝わることを防ぐ効果があります。
太陽の光の中には様々な波長のものが含まれており、単に明るさだけでなく熱も伝わることになってしまうのです。
特に赤外線は物質に当たると熱を発生する性質があり、これを遮断することが効果的な方法につながることがわかっています。
屋根は特に太陽の光が直接降り注ぐ場所となるため、天気の良い日には非常に高温になることが予測されます。
通常の塗料の場合には色にもよりますがその熱を直接受けてしまうことから、屋根裏などが非常に高温となり、これが室内に伝わることで家の中の温度を高めてしまうのです。
外気温が高い夏場などは室内に熱がこもってしまうことになり、冷房を使用していても屋根から伝わる熱によりその効率が非常に悪くなってしまうこともあるため注意をしなければなりません。
断熱塗料は太陽光の中から熱を与える成分を遮断する効果があります。
さらに家の中に熱が伝わりにくくなることで特に木造の場合には柱などの急激な温度変化を防ぎ、家の強度を一定に保つと言う効果もあるのです。
木材は高熱になると膨張し寒くなると収縮する性質があります。そのため現代の建築のように柱同士を固定しているような構造の場合には膨張と収縮により結合部分が歪んでしまうと言う危険もあるのです。
断熱塗料は熱を遮断するだけではなく住宅の構造を守る面でも非常に効果的なものです。
その相場は1平米当たり3万3千円程度と割高にはなっていますが、リフォーム等の際に行うと通常の同僚に比べて若干高額になる程度となっているため、その耐用年数などを考慮すると非常に効果的なものです。
通常の屋根塗装の費用に比べても基本的にはあまり変わらないものとなることも多いため、全体のリフォームの価格を十分に検討しながら効果的に行うことが可能となります。
また耐熱塗料は様々な気候変化にも強いと言う特徴があり、施工の際には割高となりますが耐用年数を考慮すると十分に費用対効果が生まれるものです。